本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
嶽本野ばら『それいぬ』(文春文庫PLUS)
なんともかんとも。ページをめくっていくうちに、めらめらと嫉妬が湧いてくる。

なぜこの人は、私のなかにあった気持ちを、こんなふうにあっさりと、コトバとして他人の目に触れるところに発表できてしまうのか、みたいな。

それほどに、なにもかもが。細い細い針の先で、正確に狙われているような、ぴりぴりとした痛み。きっとこの文章に反応してしまうのは、ある種の人間に共通の志向なのだろう。まるで、「踏絵」のようなエッセイ集だ。これがまっすぐに心に届いた人は、きっと私の仲間。高校生の頃に読んでたら私、帰ってこれなかったかも(どこから?)。この人の小説も、今度読んでみよう。とても怖いけど。

それいぬ―正しい乙女になるために (文春文庫PLUS)
それいぬ―正しい乙女になるために (文春文庫PLUS)
〔2001年/親本1998年,国書刊行会〕
た行(作者名) | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |









http://archive.mushi.pepper.jp/trackback/922021
前の本 | main | 次の本
+ about this blog
 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
 今後の実質的な更新はありませんが、コメント、トラックバックは受け付けています。