本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
妹尾ゆふ子『チェンジリング〜赤の誓約〜』(ハルキ文庫)
現代日本とケルト神話の世界が絡み合う、シビアなファンタジー。

この著者がネット上で配信している書評メールニュースで一時期、読了本としてケルト関係の資料が怒涛のように挙げられてたので、ほほー次の作品はケルトなのねー、と楽しみにしていたのだけれど、なるほど、こういうふうに使ったのか。

なんというか、記述の「律儀さ」が非常にこの著者らしい。たとえば、なぜ現代日本を舞台に、よりにもよってケルト神話の世界なのか、というような部分にもきちんと必然性を用意してしまうといった、隙の無さ。この世でない場所へと招かれてしまう主人公の、「この世」で過ごしてきた今までの人生の重みがきちんと書かれている、誠実さ。読んでて安心感がある。しかしその分、本当に神経をすり減らす話になっていて。しかも、思いっきり「つづく」だ……。

チェンジリング―赤の誓約(ゲァス) (ハルキ文庫)
チェンジリング―赤の誓約(ゲァス)
〔2001年〕

チェンジリング―碧の聖所(ネウェド) (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)
チェンジリング―碧の聖所(ネウェド)
〔2001年〕
さ行(作者名) | permalink | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
続編もちゃんと読んだのに感想文を書かずじまいでした(さらにシビアな展開になってびびりましたが、これでよかったんだねと思える結末で面白かったと記憶しています)。

書誌情報にリンクだけしておく。
| 2009年のならの | 2009/01/12 6:43 PM |









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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
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