本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
ダイアナ・ボストン『ボストン夫人のパッチワーク』(平凡社)
あー、買っちゃった買っちゃった。引越しが終わるまでは、かさばる本を買わないでおこうと思っていたのに、ハードカバーの写真集を買っちゃった。見たとたんに、これは買わなきゃと思ってしまって。

ルーシー・ボストンの「グリーン・ノウ」シリーズ(評論社、亀井俊介・訳)は何度も何度も読んだ子供の頃のお気に入り本である。読むたびに“イギリスの古い家”に対する憧れを募らせたものである。そういえばパッチワークが重要な役割を果たす話もあったっけ。ボストン夫人自身が、パッチワーク作家でもあったんだ。

手に取ってめくると、あのグリーン・ノウ屋敷のモデルになったという古びたマナーハウス(The Manor)を背景に、物語に出てきたのと同じくらいの、いや想像をはるかに超えた迫力を持つパッチワーク作品の数々。そしてグリーン・ノウの女主人そのままのような、ルーシー・ボストンの肖像。

作品群は、「カントリー調」とはちょっと違った、モダンなかんじに見えるものが多いように思える。すべてボストン夫人自身のデザインによるものらしい。パッチワークに対して持ってたイメージが変わったね、わたしゃ。いや、恥ずかしながら、こういうのってあんまり詳しくないもので、「カントリー調」にも間違った固定観念を持っているかもしれないんですが。

本書の著者ダイアナ・ボストンは、ルーシー・ボストンの息子の妻にあたる人らしい。翻訳をしているのは、ルーシー夫人存命中に The Manor に下宿していたこともあるという、林望氏。1つ1つの作品の解説や、ルーシー夫人の生涯についてなどの記述もあります。

翻訳文は、読みやすいんですが、ところどころに林望センセイの普段の随筆で読み慣れてる、インテリおじさんっぽい言い回しが垣間見られて、著者であるダイアナさんの写真が載ってるだけに、なんとなく違和感が。でも、ちょっとほのぼの。これも先入観なのかなあ?

ところでこの本、書店の手芸コーナーにあったんですけど。なんか違うような、違わないような。目にとまったのは、ほんとに偶然。

原書:Diana Boston "Patchworks of Lucy Boston" (Oldknow Books, 1995)

ボストン夫人のパッチワーク
ボストン夫人のパッチワーク
〔林望・訳/2000年〕
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