本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
西澤保彦『仔羊たちの聖夜』(角川文庫)
今月、『麦酒の家の冒険』『彼女が死んだ夜』を再読したのにつづいての再読ですが、前に読んだときは感想を書いていませんでした。

ボアン先輩を接点として、タックとタカチ、そしてウサコが知り合いになったいきさつはここで書かれていたんですね。

探偵として動き回ったり、自分の問題に重ね合わせて感情を揺り動かすのはタカチのほうなのだけれど、物語はひたすらにタック視点で語られる。タックから見たタカチの服装の変化が細かく描写されるのが、なんかいいなあ。

タカチがただならぬ熱意と感情移入をもって解明する連続自殺事件の真相は、やはり人の感情の醜い部分を浮き彫りにするやりきれないものなのだけれど、ラストのタックとタカチのやりとりは、なんだか暖かく希望が感じられる。

仔羊たちの聖夜(イヴ) (角川文庫)
仔羊たちの聖夜(イヴ)
〔文庫2001年/親本1997年〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
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