本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
高野史緒『ヴァスラフ』(中央公論社)
発達したコンピュータ・ネットワークが全土に普及しているという設定の旧ロシア帝国において、ネット上の仮想劇場に出演し熱狂的に支持されるバーチャルなバレエ・ダンサー“ヴァスラフ”。彼は創造者の手を離れ、プログラムを超えた自らの意思と創造性をもって踊りつづける。

戯曲形式なので、読みにくいかなあと懸念していたけれど、そうでもなかった。むしろ、情景がくっきりと浮かびやすいくらい。バレエ、およびモデルとなった実在のダンサー、ヴァスラフ・フォミッチ・ニジンスキーに関する知識がもっとあれば、もっと鮮明に思い浮かべることができたのかも。とにかく、ニジンスキーに対する“愛”を感じる作品。

ヴァスラフ
ヴァスラフ
〔1998年〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
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