本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
佐倉智美『性同一性障害はオモシロイ〜性別って変えられるんだョ』(現代書館)
以前、思うところあってジェンダー関係の論述ページを漁っていたらこの本の著者のウェブサイトに偶然たどりついて、いわゆる「関西ノリ」の文章がけっこう面白かったので。ウェブに出していたものの加筆修正版も入っているのだけれど……申し訳ないと思いつつ、ウェブで読んだほうが勢いがあって面白かったかなあ、とか。横書き向きの文章というか。あと、性同一障害そのものに対する全般的な知識を得たいなら、別の本を当たるべきかも。

タイトルからも分かるとおり、自分の抱える一般社会からの逸脱部分を、敢えてポジティブに捉えようとする姿勢で書かれているゆえに(それ自体にはとても好感を持ったのだが)、ここでは、ただただひたすらに「佐倉智美」さん個人の事情が綴られているに過ぎないのだということを忘れないように留意しながら読まないとヤバいかんじ。もっともこの問題は、あまりにも個人差があるため、どうしたって当事者が語るかぎりは「個人の事情」に特化されざるを得ない気もするのだけれど。

ところで、たとえば「オンナノコ」(肉体的にそうであろうとなかろうと)がフリルひらひらのお洋服などを(自分が着たいかどうかは別として)「かわいい」と認識するメカニズムは、一体どこで刷り込まれるのだろうなあ、ということを、読みながらずっと考えていた。そういえば不思議だよなあ。

性同一性障害はオモシロイ―性別って変えられるんだョ
性同一性障害はオモシロイ―性別って変えられるんだョ
〔1999年〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
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