本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
クラフト・エヴィング商會『らくだこぶ書房21世紀古書目録』(ちくま書房)
20 世紀末。クラフト・エヴィング商會に、砂に埋まった古書目録が届く。それは 2052 年から、時を越えて送られてきたものだった――という冒頭部の後、月 1 冊のペースで注文に応じて届けられた、さまざまな「未来の古書」が写真とともに紹介されるという凝った本。

どれもこれも、珍妙ななかにどこか懐かしい風情を感じさせる。そして最後になって、この目録が著者のもとに届けられた経緯が明かされる。この最後のところで「うーん、ベタだなあ」と退いてしまったりしたのだが、考えようによっては、この「ベタな落ち」まで含めての「ノスタルジア」かもしれないし。個人的には、数点に絞って個々の本を写真入りで紹介されるより、タイトルおよび紹介文のみが素っ気なく延々と並ぶ「目録そのもの」が欲しかったなあ。ヒマなときにパラパラめくってたら楽しそう。って、そっちのほうが大量のネタを考えなくちゃいけなくて大変か(笑)。

らくだこぶ書房21世紀古書目録
らくだこぶ書房21世紀古書目録
〔2000年〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
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