本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
岡田斗司夫『フロン』(海拓舎)
6 月に読んだ本が少なかった理由の 80 % くらいを占めてるんじゃないだろうか、この本。ページ数的には 1 時間程度で読めてもおかしくない薄さと活字の大きさなのに、なぜか通読するのに 2 週間近くかかってしまった。

フロンとは婦論であり、夫論であり、父論なのだそうだ。新しい夫婦像とか、家庭像とかを提示しようとしている本、という区分けでいいのかな? ターゲットになっている読者層は「子供のいる夫婦(特に妻)」なので仕方ないのだが、とにかく読んでて実感を伴わない話が多くて。というか、「夫をリストラ」のキャッチコピーで有名なこの本だけど、読んでみたら「うちの場合、リストラされるべきなのは、夫じゃなくて妻だなあ」というのが正直なところ。あ、だから読んでて逃避しちゃったのかも? ぶるぶる。

やっぱり想定された読者でない私らの場合、子供がいないから、好き勝手にやっててもお互い了解さえしていれば大きな問題が生じないんだよなあ。「家庭は安らぎの場ではない」と書いてあるけど、現実に私、安らいでるしー? みたいな。それは、私が状況的に(つーか配偶者的に?)恵まれているということもあるのだと思うけど。私の場合は一人暮らし時代よりも、結婚して一つの住居を二人でシェアしてからのほうが、確実に家事に取られる時間は半分あるいはそれ以下に減ってるんだけど、どうやら世間的にはそう単純計算なものじゃないらしいので。ところで夫は、どう思っているのだろうか。実はこの本に出てくる女性たちのように「家庭は安らぎの場ではない、もう一つの職場だ」と考えていたりとか、するのだろうか。どきどき。

ちなみに実は私、20 歳くらいまでは、この本で提唱されているのにかなり近い形態の実質的に「夫が家庭からリストラされた」環境で育ってるんだけど(仕事の関係で 1 年の 70 % くらいは父親が日本国内にいなかった)、そんないいもんじゃないよ、うん。まあ、選択肢としてこういうのもアリですよね、という提案として受け止めることは可能かもしれないけど。

フロン―結婚生活・19の絶対法則 (幻冬舎文庫 お 26-1)
フロン―結婚生活・19の絶対法則 (幻冬舎文庫 お 26-1)
〔幻冬舎文庫2007年/親本2001年〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
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