本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
鈴木りえこ『超少子化〜危機に立つ日本社会〜』(集英社新書)
女の人が子供を産めない/産みたくない状況になってるのは何故かという分析とか、ではこれからどうしたらいいのかという提案とか。いちいち、うなずける部分が多いのだけれど、あまりに多いのでかえって不安になってきた(アマノジャク?)。非常にすんなりと受け止められる、爽快な論理ばかりが並んでいるのだ。で、私も含めた今どきの女の人にとって都合のいい論旨ばかりが一方的に展開されているのではないかなあ、頭の悪い私が鵜呑みにしちゃっていいのかなあ、と疑いを持ってしまったのだ(頭だけじゃなく性格も悪いって?)。ヒマなときにもうちょっと考えてみよう。

ちょっと本筋とはズレるけど、この本のなかで紹介されている「あるイギリスの女性」の事例が、うちとめちゃくちゃ似ていて、苦笑。特に、妻の仕事のほうが就労時間が長く不規則なので日本人の夫のほうが多く家事を負担しているが、実は収入も夫のほうが多い、というあたり。もちろん、毎日のご飯も夫のほうが作っている。夫は、「彼女がよい仕事を続けてキャリアを積み上げていることを誇りにして、彼女の成功を心から期待している」という。うーん、うちの夫の感覚も、これに近いのかなあ。私個人としては「仕事をする珍しいペットとして世話をされている」ような気がして仕方がないのだが。にゃおーん。

ちなみに、そんなふうに目一杯、夫にサポートされている彼女(デビさん30歳……年齢まで同じだ)の論理としては、

現代女性は不安を抱えているから、パートナーには悩みを聞いてもらい、励まされ、つねに自己確認する必要がある、とデビは考えている。(中略)世界的に見ても、夫婦の関係はフィフティ・フィフティではない。その分、男性がより多く女性を支えなければならない、と彼女は主張する。女性の経済力が男性ほど強くない分だけ、女性が男性に頼ろうとするのは当然で、男性は女性を精神的にサポートしなければならない、という考えだ。

と、いうことらしい。うーーーーん。そういうふうに開き直ったら、たしかに生きてくのはラクだよなあ。私も、開きなおっちゃって、いいのかなあ。ただ私はやっぱりどうしても「そこまで開き直ってしまってはいかんのではないか?」と思ってしまうのだ。思うだけで、結局この本を電車の中で読了した日(というかその翌日?)の会社からの帰宅時間も、午前0時半だったりはしたので全然伴っていないのだけれど。

超少子化―危機に立つ日本社会 (集英社新書)
超少子化―危機に立つ日本社会
〔2000年〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
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