本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
佐藤亜紀・福田和也・松原隆一郎『皆殺しブック・レヴュー』(四谷ラウンド)
鼎談集。ベストセラーからおカタい学術書までを俎上にのせて。

大変、面白うございました。いやはや、笑った笑った。正確には、電車の中で読んでたので(持ち歩くの重かったぞ)、必死で笑いをこらえてたんだけど。そもそも、「笑い転げる」という反応が正しいのかどうかもよく分からんのですが。でもでも、おっかしいんだもん。

やんちゃ坊主とおてんば娘が言いたい放題って雰囲気で、とにかく爽快。すっきりさわやか。何が良いって、とにかく話が噛み合わないときの、噛み合わないままにぽーんと投げちゃってるかんじ。絶対に「擦りあわせ」ということをしない。楽しそうやなー。

現実には、「悪口を言うのは簡単だけど、あとのフォローが大変」(佐藤亜紀)という言葉通り、皆さんそれぞれ、けっこう繊細に色々考えての発言だったりするのかもしれないけど、対外的なポーズは常に豪快でよろしいよろしい。

読んでると、どんどん元気が湧いてきます。

ただちょっと気になったのが、注釈の入れ方。文中の「バナールな」という表現にわざわざカッコ書きで「(陳腐な)」というような言い換えが入ってたり、「つげ義春」や「ヴィトゲンシュタイン」に関しては章末にある程度まとまった解説が入っていたりする一方で、「網野史観」や「アナール派」(どっひゃー、久々に見る単語だ)にはまったく何の注も入ってない。個人的にはバランス悪く感じるのですが。網野史観って、そんなに常識? ひとことも注釈要らないほどの? つげ義春よりも? 掲載誌の読者層に合わせているとか、そういう事情?

皆殺しブック・レヴュー―かくも雅かな書評鼎談
皆殺しブック・レヴュー―かくも雅かな書評鼎談
〔1997年〕
さ行(作者名) | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |









http://archive.mushi.pepper.jp/trackback/921741
前の本 | main | 次の本
+ about this blog
 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
 今後の実質的な更新はありませんが、コメント、トラックバックは受け付けています。