本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
妹尾ゆふ子『天使の燭台 神の闇〜夢の岸辺〜』(講談社X文庫ホワイトハート)
“夢を共有してしまう”という不思議な体験を通じてつきあい始めた高校生コンビ小泉と徹を主役とした「夢の岸辺」三部作の2作目。今回の夢は、七夕伝説に題材を取ったもの……と、いうことになるのかな?

第1巻第3巻→第2巻というイレギュラーな順番で読んでしまったため、リアルタイムで読んでいれば最後まで分からなかったはずのシリーズ全体の構成が読めてしまった感があって、ちょっとズルしちゃったような申し訳ない気分に。

3冊のなかで真ん中のこれだけが、小泉の視点から書かれた話であったことには、意表を突かれた。とは言え、とどのつまりこのシリーズは全部、客観的にはけっこう優秀なんだけど意地っ張りで自己評価の低い小泉が、その自己評価の低さゆえに陥ってしまう自己否定な夢の世界から、徹のサポートを得つつ脱出する話、だったのだなあ、と。

この著者のメインの仕事はやはり異世界ファンタジーなのだろうと思うし、私がファンになったのもそういう作品からだけど、この高校生のふたり、なんだかとても感情移入がしやすくて、懐かしい。

天使の燭台 神の闇―夢の岸辺 (講談社X文庫―White heart)
〔1994年〕
さ行(作者名) | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |









http://archive.mushi.pepper.jp/trackback/921738
前の本 | main | 次の本
+ about this blog
 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
 今後の実質的な更新はありませんが、コメント、トラックバックは受け付けています。