本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
佐藤亜紀『ブーイングの作法』(四谷ラウンド)
こちらは、オペラや映画をテーマにしたものを集めたエッセイ集。

第1部「絶叫の心得」は、オペラの見方など。ほとんど知らない世界なので、「あっ。そーか、そういうふうに楽しめばいいのか!」と目から鱗な話がたくさん。数少ない「観たことある」作品の話なんか、「ああ、あれを観る前にこれを読んでいたなら」と歯ぎしりもの。

収録されてるエッセイのなかでは、特に対話形式で綴った「これを真に受けたら確実に道を誤まる! 正しいオペラの遊び方」が楽しかった。

第2部「エンパイヤ劇場のプリマドンナ」は、映画の話。最後のほうは、俳優や監督に焦点を当てた映画論。こっちはまだ、少なくともオペラよりは「知ってる」(観たことある、あらすじ紹介だけは読んだことある、名前と主役くらいは記憶にある……すべてひっくるめての「知ってる」ですが)作品が多いので、オペラほど素直に呑み込むかんじにはならず、「私はそうは思わない」と何度も思ったけど、やはりどんな論理を展開するにも立脚点がしっかりしているので、それはそれで納得行くし面白い。

ブーイングの作法
ブーイングの作法
〔1999年〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
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