本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
佐藤亜紀『モンティニーの狼男爵』(朝日新聞社)
ある老人の、昔語り。一風変わった男爵様だった若かりし頃の彼の、驚くべき公然の秘密と、夫婦愛。

なんていうか。とても「洒落」ている。駄洒落じゃない、ほんとの「洒落」。この、品良く軽いかんじ。少し食い足りないくらいのところで、すっきりと終わらせる、引き際のよさ。

どこか民話のようなテイストがあるのに、その部分まで含めて、どこまでも人工的。「いまどき」の小説という印象がない、精巧に作りこまれた、職人芸。

モンティニーの狼男爵 (光文社文庫)
モンティニーの狼男爵 (光文社文庫)
〔光文社文庫2001年/親本1997年〕
さ行(作者名) | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |









http://archive.mushi.pepper.jp/trackback/921706
前の本 | main | 次の本
+ about this blog
 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
 今後の実質的な更新はありませんが、コメント、トラックバックは受け付けています。