本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
篠田真由美『仮面の島』(講談社ノベルス)
建築探偵シリーズ最新刊。長編では初の海外物ですね。それもヴェネツィアと来ましたか。そして孤島のお屋敷に住む妖精のような未亡人。絵になりすぎ。なんか私は、このシリーズを読むとき、「ああ、こういうシーンが描きたかったから、こういう展開なのね。気持ちは分かる分かる」みたいに思ってしまうんだよなー。邪道な読み方だって分かってるんだけど。

その「絵」になるシーンと、主人公たちの心の変遷とが、私にとっては、このシリーズの主役になってしまってる。本書で起こる様々な事件も、私にとっては、蒼が自分の個人的な問題を解決するために不可欠だった、ストーリー上の必然、でしかなくて。うん、殺人事件と建築探偵によるその解決は完全に「従」なのだ。

いいのかなあ、こんな読み方。ちょっと後ろめたい。

仮面の島〈建築探偵桜井京介の事件簿〉 (講談社文庫)
仮面の島〈建築探偵桜井京介の事件簿〉 (講談社文庫)
〔文庫版2006年/親本2000年〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
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