本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
高畑京一郎『ダブル・キャスト(上・下)』(メディアワークス 電撃文庫)
ビルの屋上から転落して死んだはずの「川崎涼介」。偶然現場に居合わせたショックで気絶した「浦和涼介」。気がつくと、二人の涼介は1つの身体を共有していた。

この人の作品は皆、一言でいえば、「端正」なのだと思う。どのキャラクターも、ストーリーのために捻じ曲げられることがない。それでも、すべての要素が、嵌まるべきところにきちんと嵌まる。さらにそれらが、破綻のないストレートな文章で綴られている。この快感。特に目新しいところはない設定、定石通りの展開、期待通りのラストシーン……と考えていくと、たしかに前作『タイム・リープ』と比べて小粒な印象ですが、とにかく、読んでて気持ちいいのだな。

ダブル・キャスト〈上〉 (電撃文庫)
ダブル・キャスト〈上〉 (電撃文庫)

ダブル・キャスト〈下〉 (電撃文庫)
ダブル・キャスト〈下〉 (電撃文庫)
〔2000年/親本1999年〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
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