本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
金井美恵子『小春日和〜インディアン・サマー〜』(河出文庫)
大学に通うために親元を離れて、小説家のおばさんのところに住まわせてもらうことになった女の子の日々を、独特の文体で淡々と。

なんか私、勘違いしてて、読み終わるまでずーっと、これは1960年代末くらいのお話なんだと思ってたんです。だって、とってもレトロな感じがしましたから。巻末解説で、これが吉本ばななのデビューした年に出た「現代物」だと知って、のけぞってしまいました。1980年代に、こんな世界があったの? と、吉本ばななデビュー時に女子高生だった私は思ったのでした。いや、冷静に考えると、映画を見に行ったら1500円、なんて記述があるので、1960年代ってことはあるわけないんですが。

つまりこの「レトロなかんじ」が、由緒正しい少女小説の系譜、というやつなのですね。多分。いやもしかして、私が「目白」という土地を知らない余所者だから、こんなふうに思ってしまうのでしょうか?

とはいえ、面白くなかったということは決してないです。花子ちゃん(主人公の友達)、かわいいっすね。私好み。

小春日和(インディアン・サマー) (河出文庫―文芸コレクション)
小春日和(インディアン・サマー) (河出文庫―文芸コレクション)
〔文庫1999年/親本1988年〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
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