本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
神林長平『親切がいっぱい』(光文社文庫)
えへへ。軽〜くさくさく読めます。かわいかったです。神林さんの書く「かわいいもの」は、どうしてあんなに、みんなほんとに、かわいいんでしょうか。(「迷惑一番」のポムポムとか……。)

この本に登場する「かわいい」キャラクターは、宇宙人の“マロくん”である。

ありとあらゆる人間が「誰かの役に立つ」ことを求められ、それがエスカレートしたあげくに泥棒や地上げ屋までが、専門学校で資格を取って国に認可されなくてはならない奇妙な世界で、マロくんだけが、なーんの役にも立たない。

けど、そのマロくんの「役に立たなさ」が、かわいいのだ。役に立たないことの、一体どこが悪いのだ、と周囲の人みんなに思わせてしまうほどに。

「1つのテーマを強調・純化して書くとSFになる」というのの、見本みたいな、でもとっても軽い、SFコメディ小説。

親切がいっぱい (ハヤカワ文庫JA)
親切がいっぱい (ハヤカワ文庫JA)
〔ハヤカワ文庫版2003年/親本1990年〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
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