本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
加納朋子『ななつのこ』(創元推理文庫)
かわいい。きれい。イノセント。

なんていうか、あまりにもかわいい本なので、こんな本の悪口を言うと心が汚れていると思われそうだぞ、とか思ってしまった(笑)。いや、別に悪口言う気なんてないんだけどさ。楽しんで読みました。

すでにあちこちで紹介されまくっているでしょうから、この本の特殊な構成について語るのは省略させていただきます。

北村薫の「円紫師匠と私」シリーズを思い浮かべた人も多いと思うけど、こっちの女の子のほうが、どっちかっていうとまだその辺に実際にいそうかな。しかし実は、私が親近感を持っているのは北村薫の「私」のほうだったりするのだ。ははは。だって、あの「私」のほうが、まだ「嫌味なやっちゃなー」とか、「でもあたしも同じ穴のムジナかなー」とか、“突っ込む余地”があるし(笑)。

それくらい、この本の主人公は、絵に書いたような「憎めない」「可愛い」「みずみずしい」女の子なのだった。

んで、この『ななつのこ』のほうが、読後感がふわふわと甘くて柔らかい。それはもう、そういうふうに書いてあるんだから、仕方ない。同じ「日常の謎」系な話でも、ストーリー全体の方向性は、ちょっと違う。

うーん、なんかお姉さん、恥ずかしくなっちゃったよ。いい話なもんで、余計に。

とにかく、ありとあらゆる邪悪な意見をシャットアウトする天下無敵のきれいな話でした。たまには、こういう本で心を洗われるのもよいね。

ななつのこ (創元推理文庫)
ななつのこ (創元推理文庫)
〔1999年/親本1992年〕
か行(作者名) | permalink | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
10年前はまだギリギリ、「お姉さん」と自称できていたのであるなあ(詠嘆)。
| 2009年のならの | 2009/01/11 5:05 PM |









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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
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