本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
太田忠司『白亜館事件』(徳間ノベルズ)
恐竜! 私、好きですねえ。詳しいわけじゃないけど。小学生の頃、住んでいた市内の大学付属の小さな博物館に、あったんですよ。でっかい肉食恐竜のホネの五体満足な化石が。やっぱり、子供の頃見ると、感動するよね。あんなのが、この地球に、実在したんだ、その骨が、今でもこうやって残ってるんだ……って。

今回の事件の舞台は、幻の恐竜の化石とプラネタリウムのある私設博物館。持ち主は、長らく隠遁生活を送っている男。

そこに、博物館の持ち主の叔父の依頼を受けて野上氏と一緒にやってきた俊介。
素直に恐竜への感嘆を表現する彼に、人間嫌いの男も少しだけ頑なな態度を軟化させる。

うむ、やはり俊介くんも、歳相応の男の子だったのねえ。『狩野俊介の肖像』の後で読んだだけに、恐竜相手にイキイキしている彼を見るのは、なかなかに嬉しいものです。(なんか、『肖像』を異様に引きずってるなあ、私。)

しかし、その恐竜の化石が置かれた展示室で、惨劇が。そしていつもながらの、「痛い」結末。

でも、ただ感受性豊かでいたいけだっただけの俊介くんじゃなくて、段々と強くなってきてるんだよね。頑張ってるんだ。

なんか、本気で応援してしまうキャラクターなんだよなあ、彼は。

白亜館事件 (徳間文庫)
白亜館事件 (徳間文庫)
〔文庫版2006年/親本1997年〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
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