本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
北村薫『謎物語〜あるいは物語の謎〜』(中央公論社)
北村薫と言えば、どちらかというとあまり「ミステリミステリ」してないお話を書く人、というイメージで見ていた。円紫師匠シリーズは好きだけれど、ミステリを読むようにではなく、もっと……なんていうのかな、主人公の女子大生の日常の話を楽しむ要素のほうが、私にとっては強かった。

それで、北村薫という人が、「ミステリ」に対してどういうスタンスをとりながら小説を書いているのかっていうことは、今までよく分かっていなかった。だから、これ読んで、「ああ、でもやっぱり、謎重視・本格志向の人なんだなあ」と確認できたのは良かったです。

ただ、えーと、実は正直言うと、あまり内容が印象に残ってないの。結構オヤジ臭いこと言うんだなあ、とかそんなことばっかり思いながら読んでたような気もする。日常のちょっとしたことを膨らませてテーマに持ってくスタイルは、エッセイでも小説でも良く似ているなあ、とか。ミステリにおける“謎”と“物語”に関する話なんかも、読んでて「ああ、そうなのか!」というふうにはあまりならなくて、なんとなく「ふーん、この人はそう思うんだ」と淡泊に、分かったような分からないような曖昧な気分で読み終えてしまった。

読んでる間は面白かったです。多分、真っ当なミステリ読者の人には大変ためになるお話満載なんだと思います。

謎物語―あるいは物語の謎 (角川文庫)
謎物語―あるいは物語の謎 (角川文庫)
〔角川文庫版2004年/中公文庫版1999年/親本1996年〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
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