本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
島村洋子『壊れゆくひと』(角川文庫)
私とあなたは、同じものを見ていると思っているけれど、実は全然違うものを見ているのかもしれない。それでも、大きな齟齬が生じない限りは、私たちは互いに同じものを見ていると錯覚したまま、並んで歩いているのかもしれない。

みんな、普通の人なのだ。自分の心を守ろうとする、ごく普通の人たちなのだ。だとしたら、狂っているのは、一体誰なのか。壊れていくのは、私なのか、それとも他の人なのか。一体何が本当で、何が嘘なのか。すべては、錯覚に過ぎないのかもしれない。

じわじわとリアルに怖いお話でした。

壊れゆくひと (角川文庫)
壊れゆくひと
〔1998年/親本1994年,『ひみつの花園』〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
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