本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
乾くるみ『Jの神話』(講談社ノベルス)
いやぁ、某氏から「読まないほうがいい」というアドバイスを受けていたにも関わらず、読んでしまいましたよ。で、「読まないほうがいい理由は、読めばわかる」(←をい)と言われたのも、そのとおりでございましたよ(笑)。えっと、ある巨匠作家(非ミステリ系)の、ちょいとマイナーかもしれない古い短編小説を連想したんだけど、そのタイトルを挙げちゃうとネタバレになるので書けない。あれの90年代ミステリ長編バージョンだなあと思って読んでた(って言われても分からんわな)。あ、昔の別作家を思い出したなんていうと、これでデビューした新進気鋭の著者の人に対して失礼になってしまうのかな。でも、共通点のあるネタが出てきても時代や書く人によってここまでまるっきり違う作品になるんだなあというのですごく面白かったのですよ。

わははは。まあ、いいんじゃないですか? なんか、あっけらかんとこういうことやられちゃうと、こういうのもありよね、と納得させられてしまうんだな。ちょっと頭がぐらぐらしたけど。ただ某氏の言うとおり、女の人に屈託なくお勧めできる本ではないかな(私はどうやねん)。人を選ぶね(笑)。

ちなみに著者紹介の文章によると、この人の次に出る作品は竹本健治『匣の中の失楽』へのオマージュだということなので、この作品とどのように違うのか、あるいはどのように共通しているのか、すごく興味があります。去年、雑誌『メフィスト』に載ってたメフィスト賞選考座談会で波紋を呼んでたやつだよね? 要チェック。

Jの神話 (文春文庫 い 66-3)
Jの神話 (文春文庫 い 66-3)
〔文春文庫2008年/親本1998年〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
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