本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
Robert J. Sawyer "Calculating God" (Tor)
実は、途中で一度挫折して中断してました。本当は去年読んでたんだけど。いや、面白いんだけどさ。面白いんだけど、個人的にきつい記憶を呼び覚まされる部分が多くて。そういう個人的事情がなければ、面白い話だと思います。

冒頭、科学博物館に宇宙人がやってきて古生物学者に面会を求めるというイキナリなオープニングからして、掴みはばっちりです。“神”の実在に関する論議、古生物学の薀蓄、そして主人公の「博物館」という施設への愛情。プライベートでの苦しみ。それらが渾然一体となって進んでいくストーリーは、たしかによく出来ています。エイリアンと主人公の間に育っていく友情の描写なんか、すごくいいかんじ。

ただ、なんとなく個人的には、"Factoring Humanity" あたりにも見られるソウヤーの「人」を超えた存在(この場合の「人」とはエイリアンも含めて)、言ってみれば「神」的存在に対するアプローチに、引っ掛かりを感じています。いやもう、理屈じゃなく身体が反応して避けてしまうというか。この作品では特にそのテーマが前面にきていたので、読むのがかなり辛かった。

でも、興味深い要素はいっぱい。

Calculating God
Calculating God
〔2000年(リンク先はForge版〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
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