本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
鈴木光司『ループ』(角川書店)
以前某所で思いっきり鈴木光司作品が苦手だということを言い募ったくせに、ついつい発売直後に買ってしまった……。まあこのシリーズだけは最後まで見届けようと思ってはいたのだ。

わははは。ふつー、考えついてもマジで書いたりはしないよなー、このアイディア。あまりにも、あんまりだもの。それを敢えて書いてしまった勇気は一応買っておこうかね。力技というかんじか。一話完結かと思えた『リング』から『らせん』に、そして今度こそおしまいかと思えた『らせん』からさらに『ループ』に……と話がつながっていくパターンは結構好きですが。

帯の惹句「すべての答えは、ここにある」っていうのは、「そうかー?」って思った。ちと消化不良。しかし結局やっぱりこの人って、「妻(女)と子供を守る男っ!」という話に行っちゃうのね。それがやはり、しんどいかな。この人の書く登場人物で好きになれる人がいたためしがないのが、読んでて辛いところです。男も女も。いつもストーリーは面白いと思うんだが。

それと、シリーズ中では一番好きだった『リング』のぞくぞくっとくる感じが、これを読んだらなくなってしまったのが寂しい。そういえば『リング』のときは、これがSFになっていくとは全く思ってなかったなー。

ループ (角川ホラー文庫)
ループ
〔文庫2000年/親本1998年〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
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