本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
ナンシー関『信仰の現場〜すっとこどっこいにヨロシク〜』(角川文庫)
面白いと評判の消しゴム版画家ナンシー関ですが、私はきちんと一冊読んだことがありませんでした。いや、だって、私テレビ見ないからさあ、俳優とかタレントとか各種有名人とかの版画見せられたって、誰が誰やらさっぱり分からないと思うんですわ。今回のこの本は、そういうのではないみたいだったので、よし読んでみるかという気になったわけです。

傍から見れば「ちょっと違う」かもしれない“何か”に魅せられてしまった人々の中にナンシー関が潜入する、ルポ・エッセイ。彼女が選んだターゲットは「矢沢永吉コンサート」「NHK見学者コース」「ウィーン少年合唱団」「御成婚パレード」「正月の福袋売り場」……。

わはは。これおかしい。取材自体は、結構思い付きというか、いーかげんなの。でも目の付け所が、トリビアっていうか、ポイント押さえますっていうか。見るとこは見てますっていうか。大体、なんでこんなもん取材してみようって思い付けるんだろ。彼女自身は取材対象のなかに身を置きながらも、決して周囲に共感はしないで、常に異質の存在なのね。で、歯に衣着せずにずばずばとシビアに斬ってくれます。なるほどねー。

信仰の現場―すっとこどっこいにヨロシク
信仰の現場―すっとこどっこいにヨロシク
〔文庫1997/親本1994〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
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