本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
筒井康隆『パプリカ』(中公文庫)
筒井康隆って、実はそれほど好きじゃない……なんておおっぴらに言うのは、かなり勇気の要ることである。誰に聞いても天才だって言うもんね。

決して面白くないわけじゃない。というか、はっきり言って、非常に面白い。読み始めたら止まらない本を書く人である。だけどなあ、なぜか積極的に読みたい作家ではないのですよ。あのアクの強さが、私の嗜好とは正反対のベクトルを有しているみたいなのですね。

……とか何とか言いつつ、出来心で手に取った『パプリカ』は悔しいけどやっぱり面白かった。美しい精神科医、千葉敦子は患者の夢に潜入して治療を施す夢探偵「パプリカ」という別の顔を持っている。敦子の同僚、時田はサイコセラピー機器開発の天才。二人はノーベル賞にノミネートされている。しかし研究所内の彼らに敵対する勢力は、時田が新しく開発した「CDミニ」を盗み出し、敦子は危機に晒される。戦いは、全て夢のなかで……。

うーんと、えーと、面白いんだけど。とっても面白いんだけど。一気に読んだんだけど。でもなんか割り切れないぞお。素直にこれ面白がっちゃいけないような気がするぞお。なぜだ? あとこのヒロイン、そんなにいいですか? 夢の女ですか? 私パス。

なんか結局、私の個人的な好みの問題ですっきり楽しめない本なのだった。しかしストーリーの面白さは保証します。困ったなあ。最後の1ページは結構好き。

パプリカ
パプリカ
〔1997/1994〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
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