本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
林望『大増補・新編輯 イギリス観察辞典』(平凡社ライブラリー)
イギリスは、一度2週間滞在したことがあるだけだけど、好きな国だ。行く前は「憧れの国」ナンパーワンだったし、行ってしまってからは「もう一度行きたい国」ナンバーワンだ。いろいろやっかいで面倒で不合理で堅物な国かも知んないけどさ。何故か許せてしまうのである。

で。林望という人は、まだ40代だというのに、どうも「じじむさい」文章を書く人だ。特に、“ユーモラス”を目指した部分やカタカナの使い方に、かえってその「じじむささ」が顕著に出るのである。

それが、何故か林望なら、許せてしまうのである。他のその辺のオジサンが書いた文でこういう言葉遣いがされてたら、なんだか「勘違い」ぽくなっちゃって、きっと読んでて痛々しい感じがしたと思う。ところが林望だと。むしろ、そういう変に「ずれた」部分が、かえって林望のいい意味で浮世離れした面を強調しているような気がして、そこがこの人の「味」なんだよ、としか思えなくて、変に気持ちいいのである。

その、私の「林望」に対するフクザツな気分は、「イギリス」という国に対して私が抱いている気分と、もしかしたら共通しているのかもしれない。

だからかもしれないけど、浮世離れしてじじむさくも妙にくだけている林望の文体で語られる「イギリス」というのは、また格別だったりするんである。と、いうわけで今回も堪能しました。

ますます「イギリスに行きたい」病がつのってしまうことである。

イギリス観察辞典
イギリス観察辞典
〔新書1996/単行本1993〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
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