本の虫

虫干し読書録

こ ん な 本 を 読 ん で い た 。
西澤保彦『七回死んだ男』(講談社ノベルス)
先月西澤さんの別作品についてここに書いてから、「読んで損はない」とお薦めメールをいただいたので読んでみました。

「時間の反復落とし穴」に落ち込んで同じ一日を計9回繰り返してしまうという特異体質を持つ、高校一年生の大庭九太郎(ひさたろう)。ちょうど「落とし穴」に嵌まっていたその時、祖父が殺されるという事件に遭遇してしまった彼は、繰り返し繰り返し、殺人を阻止しようとするのだけれど、どの“犯人”を祖父から遠ざけてみても、結果は同じ……。一体、祖父の死の真相は?

SF的な設定入ってるけど、やっぱり私はこれ、“しっかりミステリ”してると思いたいな。そんなジャンル分けに、意味なんてないんだけど、本当は。

でも、途中で「うーむ」と頭をひねって、最後に「おお、そーだったのか!」と思える物語は、すべてしっかりミステリです、私には。それに、他人より余分に時間を過ごしているせいで妙に老成してしまったという久太郎くんことキューちゃんが、かわいいんだよねえ。私、この子好きだなあ。

で、こういう、設定で遊べる作家さんも、好きだなあ。面白かった。

七回死んだ男
七回死んだ男
〔文庫1998/新書1995〕
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 かつて存在した「本の虫茶房」というサイトの1996年から2000年の読書メモと、現行サイト「虫の居所」の2002年までの読書メモを再掲載しています。
 現在では捉え方が変わった本もありますが、感想文は誤字の修正など以外ではほぼ当時のまま。
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